TOMO 先日、アナハイムにて「Pacific Media Expo」を終えたばかりだと思いますが、久々の外国人のオーディエンスはどうでしたか?
西川 前回のアニメ・コンベンションに招待される形とは違って、今回はチケットを売って自分のライブ・スタイルでやったので、責任も重かったですよね。アナハイムは日本人が意外と少ない地域だったんですけど、でも、そのぶん本当に色んな人種の人々が来てくれたんですよ。前回は宣伝しなかったんですけど、今回はウェブサイトとかを通じて日本にも告知したんで、日本からわざわざツアーで来てくれた人もいるし。韓国とかヨーロッパ、ペルーとかからも来てくれて。ペルー人となんて初めて喋りましたよ(笑)
TOMO 前回は、着物をアレンジしたような衣装を着ていましたが、今回は?
西川 今回は柔道とか、空手の胴衣をアレンジしたようなコスチュームを着たんですよ。T.M.R.というキャラクターもあるんですけど、別人格というか、僕自身もそれを楽しんでるっていうのがあります。言葉の違いもそうなんですけど、こっちのオーディエンスは文化の違いや、価値観の違いみたいなものをちゃんとリスペクトしてくれるんですよね。でも日本人って、外国、特にアメリカにコンプレックスあると思うんですよ。色々と歴史的ないきさつがありますし。でも、違いを隠そう隠そうとするんじゃなくて、バーンと表に出しちゃったほうがいいんですよ。違いが大きければ大きいほどリスペクトしてくれる。そんな感じがしました。僕なんか英語が喋れないけど、でもそんなのは大きな問題じゃなくて、人と人とが通じ合うことが大切なんだと、肌で感じましたよね
TOMO それはステージの上からでも感じられますか?
西川 客席でみんなが、日本語で歌ってるわけですよ。しかも、妙にうまい日本語で歌ってて(笑)、言葉では言い表せないくらい感動しました。ちゃんと伝わってるっていうのが分かるんです。ただその後で話すと、やっぱり英語で、全然話しが通じなかったりして、アレ?
みたいな(笑)
TOMO 日本のアニメーションが外国で熱狂的な支持を得ているという背景が大きいですが。
西川 日本は不景気だと言われてますけど、アニメやサブ・カルチャーは世界的な評価を得てますし、もともと外国から入ってきたものを日本人がうまく加工して、今度は輸出してるという。それがこれだけ色んな人種、国に受け入れられるなんて凄いですよ。本当に
TOMO 最新アルバム「Seventh Heaven」は『最上級の天国』という意味がありますが、逆の意味では「新たな出発点」に到達したとも取れます。今T.M.R.が立っているのは、どんな地点ですか?
西川 ここが本当のフロント・ロウというか、最前線の感じがしますよね。今まで外国に進出しようとした日本人はたくさんいますけど、そのどれとも違う。アニメに乗っかって海を越えて、去年と今年、アメリカで自分の音楽をやれるチャンスをもらって、でもこれからが本当の戦いというか、そんな、気が引き締まる感じですね
TOMO ワールドワイドな展開へ向けて特別にチューンナップした部分とかはありますか?
西川 それはないですね。逆に、自分の個性やパーソナリティーみたいなものを、もう一度再確認した感じです。殻を突き破るというよりは、西川貴教という人間が、T.M.R.というキャラクターをうまくコントロールする。操っていきたいですよね
TOMO 日本では「男限定ライブ」をやったり、何かこう『熱い』のが好きなのかな?と思ったりしたんですけど。
西川 熱いの好きですよぉ!(笑) 今、日本では全国ツアーの途中なんですけど、こっちでも是非ツアーはやってみたいいですね。そう、トロントもまだ行ってませんしね。外国にも住んでみたいと思いますね、やっぱりこっちでやり始めると
TOMO 突然ですが、もしカナダでバイトするならどんな職業ですか?
西川 そりゃ、もうカナダと言ったらね、綺麗な人いっぱいいるじゃないですか? 最近のアヴリル・ラヴィーンとか。そういう人とお近づきになれる職業(爆笑)。スタッフが周りで笑ってますけど、本屋の店員とかいいですね。そういう(アヴリルみたいな)美女が本を探してるときに、そっと『これ、僕のお薦めです』とか言って、それで『あら、この人センスいいわね、素敵!』みたいな! 妄想膨らみまくりですけど。いいなぁ、そんなの(笑)
TOMO そろそろ時間ですが、こんなオチでよろしいでしょうか(笑)?
西川 トロントの皆さん、応援よろしくお願いします!